b9.html
| 第9話 奥地と結ぶ水の道 | ![]() |
|||||
|
<index>
|
||||||
|
政治も文化も川から
沖縄のようにたくさんの島からなる所では、船は最も重要な交通手段であったに違いない。同じ沖縄島内でも、大量の物資は、陸路ではなく海路で運ばれたはずだ。 ボルネオでも同じである。沿岸航路は古くからあった。しかし、日本の2倍の面積がある大陸のような島。 沿岸部と奥地はどのようにして結ばれていたのだろうか。それは、すべて川を使っての交通である。ボルネオには、スンガイ、パ、ロア、ロング、ムアラ、クアラなどの部族語がついた村名が無数にあるが、日本語で言えば、沢、川、河内、落合、川口にあたる。すべての村や町が、源流から河口まで例外なく川沿いに発達してきた。 サバ州に限って、林道を使えば奥地へ行ける時代になった。カリマンタンやサラワクでも、所によっては道路で結ばれていたり、飛行機を利用できる奥地の町もある。しかし、今でも主流は川を伝う船である。特にカリマンタンでは、交通網の8割を川に頼っている。 最大の流れマハカム川。ここを旅すると「河の民」と呼ばれる現地の人たちの生活が理解できる。川なしの生活は考えられない。 川は道路であり、遊び場であり、台所,トイレでもあるのだ。政治も文化も,すべて川を伝ってくる。 最も普通に見られるカパル(船)は全長12・ほど、50人乗りのちっぽけな定期船である。すしづめに客を載せ、平らな屋根には日用品、食料を満載している。川べりに展開する村々に寄港しながら目的の町まで2日、3日と航行するのである。天井の低い板敷の客室があり、船尾にはそれぞれ1畳ほどの広さの台所と,風呂兼トイレがある。船には船長と、船員1人か数人が乗り組んでいるが、かれらは普段この船で寝起きしている。 「河の民」の水上生活 |
||||||
| ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● | ||||||



