boruneo39.html
| 熱帯・亜熱帯に共通 「自分は今、旅をしているのだ」と感じるのは、まず、目に映る景色からだと思う。土地の気候風土にあった植物が生育し、家の造りや生活様式も、それに合わせて違っているからだ。その意味で、沖縄からボルネオに来ると、ほとんど違和感がない。さすがフタバガキを中心とした熱帯多雨林は独特だが、海岸林、マングローブ、大きな川沿いの川岸林。それにヘゴ・リュウビンタイ・リュウノウシダの茂る山地林は沖縄と良く似ている。 さらに、町で見る花や街路樹はすべて共通である。もっとも、これは沖縄とボルネオに限らず、世界の熱帯・亜熱帯地方すべてに共通する。もともと世界に広く共通して分布していたものではないが、見栄えがし気候に合うので,世界中で植栽されたのである。 沖縄の町や村の中にある樹木や花は、ほとんどすべて、外国からのものだと考えて良い。県花のデイゴもインド原産のマメ科植物である。モモタマナノキ(クワデサー)もボルネオの町で普通に見られるが、ここには台風がないから、巨大な木に成長する。カエンボク、オウコチョウ、ホウオウボク、モクセンナ、キダチアサガオ(エンジェルトランペット)などもなじみの花である。 町の中心街にある広場や、特にブルネイでは街路樹のほとんどにオキナワキョウチクトウ(ミフクラギ)を使っている。もっとも沖縄の川岸や湿地林に見られる野生種ではなく、植栽用に改良された品種である。1年中、白い花を咲かせ、それがようやく涼しくなる夕暮れの空に良く映えるのだ。リンゴによく似た丸い緑色の果実をつけるが、食用にはならない。樹液に毒があり、沖縄では昔、魚取りに使ったと聞くが、そんな木だから害虫にも侵されにくく、街路樹として管理しやすいのだろう。 街にプラスティックの造花が |
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| 第39話 花と街路樹 | |||||



