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boruneo45.html
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さまざまな家畜の種類
沖縄は畜産の盛んな県だ。養豚,肉牛生産,養鶏で支えられている。乳用牛が少ない反面,ヤギ,ウマが多いこと,他県にはいないスイギュウがいることが特徴である。
家畜とは,もとをただせば野生動物であるが,その中のある種の形質が,例えば食用とか衣類の材料とか実験動物とかいった人間の特殊な目的に合うように選択され,さらに近縁の動物とのかけ合わせによって強化された動物である。イヌやイエネコのように,すでに新しい種の段階にまで進んだものや,ブタとイノシシの関係のように,外観上はかなり異なったものになっていても,遺伝的には同種とみなされているものまでさまざまである
最も古い家畜はイヌである。少なくとも3万年前に現在のシリアあたりでハイイロオオカミから家畜化されたようだ。
イエネコは今から4,000年前にエジプトでヨーロッパヤマネコとリビアヤマネコから家畜化されたと言われている。
ブタはイノシシから,紀元前8,000年にクリミアで家畜化されたのだが,東アジアでも家畜化があったようだ。
ウシは紀元前約6,500年にはギリシアで,また,紀元前約5,800年にはアナトリアで家畜牛の記録がある。タウリンウシと呼ばれる野生種が起源らしい。インドネシアではバンテンからの家畜化も確認されている。スイギュウは,約5,000年前からインドで家畜として飼育されている。ヤギは紀元前8,000年,中近東で家畜化された。
イヌは家族の一員
先住民であるダヤク諸族にとって,イヌは家畜ではなく家族と言ったほうが正しい。おとなしく従順で,誤って尾を踏んでも子供が叩いても,決して噛み付いたりしない。それでいて,一旦,山へ入ると,イノシシやシカを追い詰めて,咬んで倒すのである。
生活改善により戸外で飼うようになりつつあるが,それでも奥地では,今でも1つ家に同居している。それも1頭2頭ではない。私は,床に座っての食事中,戻ってきたイヌがブルルッと水滴を振り払ったり,壁にしみ込んだツーンとするフンのような悪臭にも慣れたが,若い婦人が,生まれて間もないイヌに自分の胸を吸わせるのを見たときは,さすがにショックを受けた。
ブタを飼育する家があったり,ブタが大通りを歩いていたら,それはダヤクの村である。ほとんどは換金用であり,普段は山で捕らえたイノシシを食べている。イスラム教徒にとってブタは不浄な生き物である。したがって,肉は食べないし飼育もしない。イスラム教徒はニワトリ,ウシ,それにヤギを良く食べる。
ヤギは放し飼いである。群れで道沿いや原野で草を食み,夜は家の庭や道路で眠る。道を遮断してしまうこともしばしばである。
イスラム教徒にとって,イヌも不浄な動物である。特に鼻先には決して触らない。万一,触れてしまった時は,砂で7回手をこすって清める。それでも,番犬としての価値は認めているようで,飼っている家は結構ある。一方,ネコは神の使いとして大事にされている。
ウシは肉用で,ヤギと同様に放し飼いである。夜間,地方の道を走るときは注意が必要だ。しかし,ボルネオ全体ではウシよりスイギュウの飼育が一般的である。
サバ州北西部には海洋民族でありながら,昔から農業を営むバジャウ族が住む。彼らはヨナグニウマやミヤコウマに似た在来馬をたくさん飼育している。今でも畑仕事,荷役に使っており,草競馬や馬を着飾ってパレードする祭もある
第46話 先人の足跡を辿る
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| 第45 家畜 |
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