パーソナルツール
現在の場所: ホーム うりずんMagazine magazine7.html
« 2010年 7月 »
7月
1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031
urizn group

 urizntokyo

payao

 

magazine7.html

magazine
安間 繁樹
 
7話 土屋さん沖縄へ。「うりずん」開店への大序曲
土屋君の仕事がめずらしく3連休で、久しぶりに2人で飲んだ。外でも飲んだし、僕のアパートに泊まって、昼も夜も飲んだ。土屋君は当時、運転手をしていて、毎夜「日刊スポーツ」を駅の弘済会、今でいうキヨスクに配達するのが仕事だった。休みが終わる3日目の夜。さすがの土屋君も3日4晩の酒でかなり弱っている。もう10時をまわったというのに、これでは明日の運転は不可能だ。
 そこで、僕が電話をした。ところが、店主は、「どうしても出勤しろ」と言う。本人は眠っていること、泥酔で歩くことさえ出来ないと話すのだが、承諾してくれない。「今夜は大事な監査日。
運転手の数がチェックされる。運転出来なくていい。とにかく来い」である。僕が丁重にお願いするのだが,「土屋が来なければ、会社がつぶれてしまう」と言うのである。まさかと思ったが、この晩だけ同席していた渡口さんが、酒も手伝って「バイト一人が休んでつぶれる会社なんか、」と、とんでもないことを言ってしまった。それで、すべてが終わった。 翌日、土屋君は会社に出て深く詫び、会社も辞めた。これによって土屋君は東京生活に区切りをつけて、沖縄へ戻ることになる。会社はと言うと、店主の言葉どおり、つぶれた。もっとも1週間後には実質的に以前と変わらない形で再スタートできたそうだ。会社の名前が変わり、バイト学生一人がいなくなっただけらしい。
良くも悪くも東京生活は土屋實幸さんに「酒」を目覚めさせ,やがて泡盛の魅力発掘をさせることになる。
「うりずん」開店までには、まだまだ紆余曲折、ご苦労があり、並大抵でない土屋實幸さんの隠れた努力が続くのだが、そのあたりは一部、単行雑誌『「うりずん」の本』に紹介されているので、そちらを是非読んでいただきたい。私はと言うと、若い時、かけがえのない一生の友人を得ることが出来たことに、限りない幸せを感じている。
8話 振り出しに戻る。帰ってきた鬼の編集長